ORIS History

1904-  創世記

オリスはポール・カッティン(右)とジョージ・クリスチャンによってスイスのヘルシュタインで創設されました。 彼らはすで閉鎖していたLohner&Coの時計工場を買い取り 、1904年6月1日にその地方の市長と契約を結びました。 彼らは近くを流れる小川にちなんで社名をオリスと命名しました。

 

1911- 大流行

1911年までに、オリスはヘルシュタインで300人を超える従業員を抱える大企業に成長しました。 より多くの時計師達に働いてもらうために、従業員用の住宅施設を整えました。1929年までにHölstein (1904), Holderbank (1906), Como (1908), Courgenay (1916), Herbetswil (1925) and Ziefen (1925)にまで工場を拡大しています。

 

1938- ビッグクラウンの誕生

オリスはビッククラウンとポインターカレンダー機能を搭載した初のパイロット用時計を作りました。このコレクションは、パイロットが皮手袋をしていても時間調整ができるように通常より大きなリューズを備えているのでこの名前が付きました。このとき、アビエーションは4つあるOris worldの1つになりました。

 

1952- オリス初の自動ムーブメント

パワーリザーブ表示機能を備えた、自社初の自動巻き腕時計を発表。この時計には、ORISの誇る高精度のキャリバー601が搭載されています。

 

1965-  伝説のダイバーズウォッチの誕生

オリスは当時最先端であったタイマースケール付き逆回転ベゼル、ボールド体で発光性のあるインデックス、100m防水を備えたダイバーズウォッチを発表しました。この時計は50年後に復刻版として発表され、オリスの代表作になりました。

 

1968- オリス初のクロノメーター

1934年に発表された時計法は、30年に間に渡りオリスが新しいテクノロジーを発表するのを防いでいましたが、1966年に法令は撤回されました。その2年後、オリスはレバー脱進機よりも優れたキャリバー652を発表し、ヌーシャテル天文台(Observatoire Astronomique et Chronométrique)からフルクロノメーター証明書を授与されました。

 

1969- 黄金期

1960年後期にオリスは世界で10本の指に入る大きな時計会社に成長しました。ヘルシュタインにある工場とその他ネットワークを含め800人を超える従業員を抱え、年間120万の時計を生産していました。独自のツールとマシーンを開発し、見習い制度を行い年間40名のエンジニアと時計師を育てていました

1970- クロノリス

オリス初のアイコニックなクロノグラフであるクロノリスを発表しました。それはオリス初のモータースポーツコレクションになり、35年後の2005年にトリビュートモデルを発表しています。

1982- 運命の変化

1970年代と1980年代初頭のクオーツ危機により低迷したオリス、ロルフ・ポートマンとウーリックW・エルゾックは経営陣の買収を実施し、その後すぐ、新体制のOris SAを誕生させ、機械式時計のみの生産に切り替えました。

1984- ヴィジョンの復興

1980年代中旬、現在の取締役社長であるウーリックW・エルゾックは機械式時計に情熱がある日本を頻繁に訪問していました。世界的なトレンドへの日本人の影響力を認識した彼は、機械式時計のグローバルリーダーになり、特別なムーブメントと求め安い価格帯での販売を目指しているという新しいビジネスヴィジョンを紹介しました。1984年には、1930年代後半に発表されたビッククラウンポインターデータを再紹介しました。この時、この特色のある機能はオリスコンプリケーションを特徴づける事とコンプリケーションなっています。

1991- 複雑さへの探求

オリスが機械式時計のみの製造する事に対しての批判に対し1991年キャリバー581は大成功を収めました。当時、キャリバー581は自社の時計師チームによって開発されたムーンフェーズモジュールを搭載した難しいキャリバーとなりました。

1997- 世界初

画期的なワールドタイマーを発表しました。ケース側面にあるプラスまたはマイナスのボタンを押すことによって、1時間刻みで前後に時間調整ができる世界初の腕時計でした。自動日付調整機能も備え、現地時間が午前0時より前に戻されれば、日付も自動的に1日戻る仕組みになっています。

2001- クールの誕生

オリスはジャズと深く結びついており、20世紀に最も影響のあったミュージシャンであったマイルズ・デイビスに敬意を表し、彼の名が付いた新しいコレクションを発表しました。エレガントなレクタンギュラーケースはオリスの見た目の美しさと機能への情熱を感じることができます。このラインはトノー型とダイアモンド付きのレディースモデルへ拡大しました。

2002- レッドローター

2002年にレッドローターはオリスのトレードマークになりました。それは手が届く金額で現実的な機能を備えた高品質な機械式時計というオリスの哲学を表しています。

2003- 永遠のクラシック

オリスは自社開発された高機能なキャリバーを搭載しているクラシックでエレガントなタイムピースのシリーズ、アートリエコレクションを発表しました。

2004- 100周年

創業100周年を記念して、オリスは1904年限定商品を発表しました。限定セットにはオリスの中でも最もアイコニックな歴史的デザインであるステンレススチールケールのアートリエワールドタイマーと8日間パワーリザーブのアラームクロックをセットにしています。このセットは1904本限定でひとつひとつにシリアル番号が刻まれています。

2008- バーティカルクラウン

2時位置にあるバーティカルクラウンなどを操作して、3つの時間帯を同時に表示する事が出来るオリスは革新的なBC.4フライトタイマーを発表しました。2009年にはレッド・ドット賞にて「ベスト・オブ・ベスト」の賞を勝ち取りました。

2009- ローテーションセーフティシステム

コマーシャルダイバー兼オリスのアンバサダーであるローマン・フリシュクネヒトは水中でのご操作を防ぐため逆回転防止ベゼルがロックされる特許取得のローテーションセーフティシステムの開発に携わりました。

2010- スライディングスレッジクラスプ

オリスは例え海の中でストラップが解けても時計が落ちないユニークなセーフティクラスプを開発しました。このクラスプはクイックアジャストメントシステムを備えており、時計を外さなくてもストラップの長さ調整が可能です。

2010- リーフの保護

2010年、オーストラリア海洋生物保護団体と共に、世界最大のリーフシステムがあるグレートバリアリーフの保護活動を始めました。オリスは世界的に海洋生物への保護活動への関心を高めるため、グレート・バリア・リーフ リミテッド・エディションと名付けられた限定のダイバーズウォッチを発表しました。2015年には2つ目のコレクションを発表し、パートナーシップは今も続いています。

2013- ホール付きの時計

特許取得済みのアクイスデプスゲージは機械式時計の挑戦を解決しました。12時位置にある小さな穴を通して時計内に水を侵入させる事で水深を計測することができます。

2015ー ムーブメントのリバイバル

 

2015年オリスはキャリバー111を発表しました。キャリバー110が持つ機能に加え、日付表示機能やその他複数のユニークなコンプリケーションを搭載しています。キャリバー110とキャリバー111はの工業生産と手作業のテクニックのコンビネーションで仕上げられました。ブリッジは手で磨かれ、はす縁にされ、一方表面には触れず慎重に実用的に見えるように作業されています・ 「本物」にこだわるオリスの哲学にのっとり出来る限りコストを抑えています。